移動平均線とは 3種類の移動平均線
移動平均線について簡潔に要点をまとめていきます。
移動平均線には3つの種類があり、
1 単純移動平均線 SMA
3 指数平滑移動平均 EMA
です。
3つの移動平均線を並べてみると以下のようになります。
上の各移動平均線は1時間足25本線で設定しています。
それぞれの移動平均線で若干動きが違っているのがわかると思います。
オレンジの単純移動平均線は値動きに対して緩やかな動きをします。
紫の加重移動平均線は直近の値動きに敏感に反応します。
青の指数平滑移動平均線はその間といったところです。
先に要点を述べると、この指数平滑移動平均線は単純移動平均線と加重移動平均線の弱点を補ったいいとこ取りの平均線として考案されました。
それでは各々の移動平均線についてまとめていきます。
単純移動平均線の1時間足、5本線です。
水色で囲まれている最後の足の単純移動平均を計算してみましょう
計算式は
(1の終値+2の終値+3の終値+4の終値+5の終値)÷5です。
(21998 + 22293 + 22293 + 22295 + 22222)÷5=22220
となります。
計算方法はより直近の価格ほど重要度を大きくし、一定の期間で平均にします。
(5×1の終値)+(4×2の終値)+(3×3の終値)+(2×4の終値)+(1×5の終値)÷(5+4+3+2+1)
((5×21998)+(4×22293)+(3×22293)+(2×22295)+(1×22222))÷15
=22190
単純移動平均の22220よりも30円低い結果となります。
最後の足は陰線で終値が21998ですのでより直近株価に近い結果となります。
これは直近値動きに敏感に反応することを示しています
指数平滑移動平均線は単純移動平均線よりも直近の株価に反応しやすいが、加重移動平均線ほど直近だけに意識を集中することなく前後バランスを考えて計算されています。
比重の減少度合いは平滑化係数と呼ばれる0から1の間の値を取る定数で決められます。
計算式は少し複雑になります。
1の足の指数平滑移動平均を求めるために2の足の指数平滑移動平均値が必要になります。
1の足を求める計算は前日の指数平滑移動平均+平滑化係数×(1の終値-前日の指数平滑移動平均)になります。
平滑化係数は2÷(n+1) 5本線の場合はnに5を入れて0.3333となります。
2の指数平滑移動平均値は22265ですのでそれで1を計算したいと思います。
22265+0.3333×(21998-22265)=22176
となります。